リトマス試験紙 詩を使った反応

御徒町凧さんの詩を『朗読会の記録』全三巻より、その日、開いた詩を勝手にアップしていくブログ。時折、世情など。

何故、蒸すを選んだか

何となく目についたのが二巻で、ちょうど開いたページでした。

午前中、所用からの帰りに蒸すなぁと思ってたから、リンクしてました。

午後は雨かなぁ。

実は、引っ越ししようかと思って、今日は一件、内見に行きます。練馬区。良いところかなぁ。

夫は、夏が着たみたいにソワソワしていて、少しだけ我が家は夏が着たみたいなソワソワ空気が漂いつつあります。これも詩とリンク中。

朗読会の記録(二)ー2010/6/16ーより

『蒸す』


梅雨になり蒸している

空気が重たくなったみたいに

商店街の美容院の前に座り

せまい空を見ていたら

足首のあたりを蚊にかまれて

とっさにつぶした蚊は

丸まったゴミみたいになって

夏をつれてきた

夏の親善大使

通りを行きかう人たちは

みんな自分で選んだ服を着ている

蒸している今日の気候を

それぞれに感じながら

何故、虹色のカーディガンを選んだのか

昨日の夜にフェイスブックの嫌いになった女の人をブロックした。初めてだ。
お互いに、多分、嫌な気持ちだったろうから、良かったと思う。

「~

僕は誰かを喜ばせるために

ぼくは生きてるわけじゃないし

誰かを悲しませないことが

生きる目的なんかでもない

~」

抜粋。この一節に今日は、ぐっときた。

悩みが尽きないから、生かされてるのかもしれない。

Setsuko Takahashi

朗読会の記録(三)ー2010/9/22ーより

『虹色のカーディガン』


カフェラテを飲みすぎた夏

夏の終わりの冬のはじまり

今日は八幡様のお祭りみたい

自転車で代官山へ向かい

ハリウッドランチマーケット

虹色のカーディガンに会った


パチンコ台の北斗の拳

虹がでるとプレミアだし

モコモコした具合が気持ちよくて

高架下の三角州みたいな所に

ダンボールで男が住んでいて

虹を見ると

明日のことをキレイに忘れる


僕は誰かを喜ばせるために

ぼくは生きてるわけじゃないし

誰かを悲しませないことが

生きる目的なんかでもない

君の笑顔が見たいのはぼくの気持ち

君の泣き顔を見てみたいのもぼくの気持ち

自転車をこぐたびに世界は輪転して

考えてることすべてを置き去ろうとする


ぼくがまだぼくだけだった頃

ぼくは上手に自転車にも乗れなかったんだ

思い出にさえならないような毎日が

折り重なり無限のタペストリーになっていく

またやってくる寒い季節が連れてきた

虹色のカーディガンにぼくは出会った

何故、無事を選んだか

おはようございます。

今日は、『無事』という詩を選びました。

割と日付が近い事、そして、昨日がマヤ暦でいう人類最後の日とフェイスブック上で囁かれてる記事が多かった為です。
囁きでも、何でも…私も人間なので、そういう情報見ると、少しドキッとして、昨日はソワソワしてましたが、、
昨日、特に、何もなかった。
でも、何もなかったかのように見えてるだけかもしれない。。(安倍さん。安保法案が気になる。私。)

アホらしい、話題ですら私の心情は、オロオロするから、今日みたいな詩が偶々出てきて、御徒町さんの「無事を祈るという考え方が好きで」という行が私もたまらない好きだなぁと感じました。

最後に、ご紹介。
森山直太朗さんの新曲です。
ぜひ、ダウンロードして全部見て聞いて欲しいです。
きれいだし、歌声もすごいし。これ聴いたら、直太朗さんに御徒町さんが乗り移ったようで、ビックリしました。
ぜひ↓

http://gyao.yahoo.co.jp/player/00101/v08845/v0871400000000541062/

朗読会の記録(三)ー2010/9/1ーより

『無事』

無事を祈るというけれど

生きているのだから

事が無いってことはないだろう

事というのが

事故に限ったことなのだとすると

少しは理解もできるけど

何を事故かと考えるのかが

とても曖昧な気がする

けどぼくは無事を祈るという

考え方が好きで

何もなかったかのように

時が過ぎ

命が尽きることを

ものすごく望んでいる

御徒町凧を愛でる会!

ここのところ、ずーっと言いたかった!
詩人、御徒町凧さんを愛でたいと!

詩の朗読会も、開催がなくなり(タデクイという文芸ホームページもなくなったよう…)
かと言って今更、ミクシィも見てる方少ないので、思い切ってブログを立ち上げてみました!

理想は、6次元さんのような素敵なカフェを貸切にして御徒町凧さんの朗読会の本(ナナロク社刊)を集まった少人数の方々と読み合ったり、自分の書いた詩を読んだりと、ポエトリーリーディングを夢見ています。

それまでは、日々、御徒町凧さんが詩の朗読会で書きためた本の抜粋をしてゆこうと思っています。

ぜひ、御徒町凧さんファンの皆さま温かくコメントなど頂けると嬉しいです。

あ、通りすがりの御徒町さんもコメント頂けると嬉しいなぁ。

Setsuko Takahashi